結論
9/15〜9/19の経済指標は強弱入り混じり、米国は消費が堅調ながら住宅は減速、FOMCは利下げを実施し、日銀は据え置きで出口姿勢をにじませました。今週(9/22〜9/26)は米PCE・PMI・GDP改定値、そして日銀関連の物価指標が相場のカギを握ります。
9/15〜9/19の経済指標結果まとめ
| 日付 | 国 | 指標 | 結果 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 9/16 | 米国 | 小売売上高(前月比) | +0.6% | 予想+0.2%を上回り、消費は堅調 |
| 9/17 | 米国 | 住宅着工件数(年率) | 1,307,000 | 前月比減少、住宅は弱さを示す |
| 9/18 | 米国 | FOMC政策金利 | 4.00〜4.25% | 25bp利下げで利下げ局面入り |
| 9/19 | 日本 | 日銀政策金利 | 0.50% | 据え置き、ETF売却など出口姿勢に言及 |
結果に関する考察
- 米国:消費は底堅いが、住宅関連は減速。金融政策は緩和方向に転じ、リスク資産が買われやすい地合いです。
- 日本:据え置き決定もETF売却方針が注目され、国内株はやや神経質に反応しました。
市場の動き(先週の主要指数)
- S&P500/ナスダック:FOMC利下げを好感し上昇。特にナスダックはハイテク株がけん引。
- 日経平均:日銀の慎重姿勢や円の強含みで不安定な推移。
これまでの指標から想定されるFOMCの動き
今回の25bp利下げは「利下げサイクルの開始」を意味します。今後はデータ次第で追加利下げが見込まれ、景気の弱さが続けば利下げペースが加速する可能性があります。市場は年内にもう1〜2回の利下げを織り込み始めています。
9/22〜9/26の注目経済指標(Monexカレンダー参照済み)
| 日付 | 国 | 指標 | 発表時間(日本時間) | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 9/22(月) | ユーロ圏 | 消費者信頼感(速報) | 23:00 | 景況感でリスク選好を左右 |
| 9/23(火) | 米国 | S&PグローバルPMI速報(製造・サービス) | 22:45 | 景気先行指標、株式への影響大 |
| 9/24(水) | 米国 | 新築住宅販売 | 23:00 | 住宅の需給確認、弱さなら警戒 |
| 9/25(木) | 米国 | GDP改定値、個人所得等 | 21:30 | 成長スピードの確認材料 |
| 9/26(金) | 日本 | 東京都区部CPI | 08:30 | 日銀が重視する物価動向 |
| 9/26(金) | 米国 | PCE・コアPCE | 21:30 | Fed最重要のインフレ指標 |
FedWatch予想
CME FedWatchによると、9月会合での25bp利下げは完全に織り込まれました。市場は今後の会合でも複数回の利下げを見込み、12月までに追加緩和の可能性を高く見ています。
再度結論
今週は米PCEと日本のCPIが最大の焦点です。短期的には株式に追い風ですが、住宅や雇用の弱さが続けば利下げ加速への期待が高まり、金利・為替の変動リスクも増します。投資家は分散とリスク管理を徹底するべき局面です。


コメント