【初心者向け書評】「金持ち父さん貧乏父さん」で学ぶ資産形成の基本と不労所得の考え方

書籍紹介

はじめに:「この本をすすめてきた人、実はマルチ商法の勧誘でした」

ある日、「絶対読んだ方がいい」と言われて紹介されたのが『金持ち父さん貧乏父さん』でした。お金の勉強になるという話で興味を持って読み始めたのですが、後からその人がマルチ商法の勧誘目的だったと知って驚いた経験があります。

この出来事から学んだのは、「本自体はとても有益でも、それをどう使うかは人によって違う」ということです。
今回は、本の本質的な内容に焦点を当てて、これから投資や副業を考える初心者の方に向けて、『金持ち父さん貧乏父さん』の魅力と、資産形成や不労所得の考え方について丁寧に解説します。


『金持ち父さん貧乏父さん』とはどんな本?

ロバート・キヨサキ氏の著書『金持ち父さん貧乏父さん』は、世界で3,000万部以上売れたベストセラーです。
内容はとてもシンプルで、著者が幼少期に出会った2人の「父さん」から学んだ、お金の考え方の違いを軸に展開されます。

  • 金持ち父さん:お金を「自分のために働かせる」人
  • 貧乏父さん:お金のために「自分が働く」人

この対比を通じて、どのような考え方を持つかで、人生や資産の差が大きく開くことが描かれています。


初心者が学ぶべき3つの重要な教え

『金持ち父さん貧乏父さん』の中で、これから投資や副業を考える人が特に押さえておきたい教えを3つ紹介します。


1. 「お金のために働くな。お金に働かせろ」

多くの人は、給料をもらうために働きます。しかし金持ち父さんは、「自分が働かなくてもお金が入ってくる仕組み」を作ることの重要性を説きます。

この考え方は、不労所得の基本でもあります。たとえば以下のような資産を持つことで、自分が動かなくても収入が入るようになります。

  • 家賃収入が得られる不動産
  • 配当金が出る株式や投資信託
  • 自動で売れる電子書籍やコンテンツ

いきなり大きな資産を持つのは難しくても、月1万円でも「自分が働かなくても入るお金」を作ることが大切です。これが、将来の経済的自由への第一歩になります。


2. 学校では「お金の増やし方」を教えてくれない

本書では、「学校は働く方法を教えてくれるが、お金を増やす方法は教えてくれない」と指摘しています。
これは、投資や資産形成に興味を持った初心者にとって重要な気づきです。

たとえば、給料が入ったらすべて消費に使ってしまう人と、一部を投資やビジネスに回す人では、5年後、10年後に大きな差が生まれます。

これは経済学者トマ・ピケティの有名な「R > G(資本収益率は経済成長率より大きい)」という法則にも通じます。つまり、働いて得る収入よりも、「資本(資産)」を持っている方が、お金は増えやすいという考え方です。


3. キャッシュフローを理解すれば未来が変わる

お金持ちとそうでない人の違いは、「お金の流れ(キャッシュフロー)」の意識にあります。
本書では、次のような違いが紹介されています。

  • 貧乏父さんの流れ:収入 → 消費(生活費など) → 残らない
  • 金持ち父さんの流れ:収入 → 資産 → 収入(再投資で増やす)

つまり、お金を得たらまず「資産を増やす」ことに使い、その資産がまた新しい収入を生む。この循環ができれば、経済的な自由が見えてきます。


初心者が実生活で意識すべきポイント

本書の内容を実生活に活かすために、初心者がまず意識したいポイントをいくつか挙げます。

  • 消費よりも「資産」への支出を優先する
  • 給料の一部を自動的に投資へ回す仕組みを作る
  • 「R > G」の考え方を意識し、資本を持つ側になる
  • すぐに結果を求めず、長期的な視点で資産形成を考える

こうした意識を持つだけでも、「お金のために働く人生」から「お金に働かせる人生」へと、少しずつシフトしていくことができます。


まとめ:「金持ち父さん貧乏父さん」は人生の考え方を変える一冊

『金持ち父さん貧乏父さん』は、お金の増やし方だけでなく、「働く」という価値観そのものを問い直す本です。
とくに、これから投資や副業を始めたい初心者にとっては、「なぜ資産を持つことが大切なのか」「不労所得とは何か」といった基礎を学ぶ最高の入門書になります。

私のように、マルチ商法の勧誘目的でこの本をすすめてくる人もいますが、それは本質ではありません。本の価値は揺るぎなく、使い方次第であなたの未来を大きく変える力を持っています。

「お金のために働く」から「お金に働かせる」へ──この発想を学ぶことが、資産形成の第一歩です。
まずはこの1冊から、あなたの「お金との向き合い方」を変えてみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました